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【HQ】キミ色オレ色

第22章 信頼



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俺は結構複雑な家庭で、俺が幼稚園に入る前から父さんがいなかった。ずっと、親は母さんだけ。
だけど、俺には生意気で泣き虫で甘えん坊の妹がいて、家族は母さんと妹とオレの3人だけだった。

俺の記憶に、お父さん、と言うものはない。
母さんに写真を見せてもらったりしたのは何度かある、その写真の中の父さんは、温厚な人でものすごくいい人だと俺は思った。

父さんと母さんが別れた理由は、全くわからない。だけど、母さんは今でも父さんのことが好きそうだ。

俺が中学生に上がった年に、母さんは俺と妹に言った。

「私のおばあちゃんがあなた達のことを見てくれるんだって、だから、2人はこれからそこのお家で過ごしてね」

母さんのおばあちゃんの家は、今住んでいる家とあまり離れてない。むしろ、めっちゃ近い。

俺と妹は持っていくものを、母さんは俺と妹の大量の服をカバンに入れ、学校の教材も全部持っていくことになった。それらを全部手にすると、行ってきます、と家を出た。

もちろん、この時の俺はちゃんと母さんもくると思っていたから。


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