第22章 信頼
クロのことだから屋上の鍵もってるんだよね。
どこで入手したのか分からないけど。
私はウキウキ気分で屋上のドアを開けると、そこに居たのはクロではなく、同じ学年の男子生徒4人だった。
「うっわ本当に来たよ。ヤリマンって本当だったんだ」
変な人か…クロはいそうにないし、身のためにも部活へ行こう。
私はそう思い、ドアを閉めると突然、私よりも背が高い男子に両腕を掴まれ、頭の上で縛られた。
「なに?」
「何ってなんだよ。俺らともヤろうぜ?」
ヤるってそういうことだよね?
逃げなきゃ、ここにいたら危険だ。
そう思い、片足を動かすと思わずこけてしまった。
「逃げられるわけねぇじゃん。てか、逃げたら黒尾先輩に何しよっかなぁ?…ふひひ」
そんなこと言われたら、逃げられるわけないじゃん。クロには絶対迷惑かけられないもん。
私がぐったりとしていると、突然体が宙に浮いた。…と思ったらすぐ近くのベンチに寝かされた。
「まぁとりあえず上は全部脱ごうな?」
「やめて!離して!」
これが私にできる最後の抵抗。だけど、腕は拘束されているし、足も抑えられているため、まったく動けない。
そんななか、どんどん脱がされていく服を見て、絶望を感じることしか出来なかった。