第21章 思いを込めて。
「綾菜、着替えよっか」
「ん…」
いい加減着替えないとな…。この状態でもう既に30分は経過している。
シャツはとりあえず俺の貸すけど、下着類はどうすんかな…。
この下着じゃもうダメだろう。濡れてるし、履いてもきっと気持ち悪いと思う。
そんなことを考えつつ、ボーとしている綾菜をベットに寝かせといて、蒸しタオルを作りに行った。
すると、手に持っていたスマホがピコンと音を鳴らす。
俺にメッセージを送ってきたのは木兎だった。
…またくだらねぇことか?
なんて思いながらも、トーク画面を見てみる。
『綾菜今日帰ってくる?』
『帰ってこないんだったら、服届けマス』
丁度いいところに…!
このタイミング狙ってたんじゃねって思うぐらいナイスだ。
木兎、疑ってごめん
なんて、心のなかで謝っていると、トーク画面には新しくメッセージが増えた。
『ヤりすぎ注意』
やっぱりくだらない事だ。
てか、送ってくんの遅せぇよ。もうヤり過ぎたわ。
と、文句を吐いていると、蒸しタオルが完成した。