第21章 思いを込めて。
「あ、ごめん…きょーはもーできない」
「うん、てか何回イったよ?」
すると綾菜は指を使っていち、にー、と数え始めた。
「12回ぐらい、かな?」
「頑張ったな。…俺もやばいわ…」
結局7回戦したのか?
うん、頑張った頑張った。
ふ、と隣を見ると綾菜と目が合った。すると、綾菜は静かに微笑んだ。
か、…かわいい。
俺は思わず、ほっぺにちゅーすると、そのまま下に行き、鎖骨に吸い付いた。
「あっ、い…」
「オレのマーク」
人差し指でそこをぽんぽんと叩くと、綾菜は言った。
「ずるい、私もつける」
ずるいって…(笑)
そう思いながらも綾菜がつけている所を見ていると、思わず顔が緩んでくる。
「ついた!」
「お、どれどれ」
そう言いながら綾菜が付けてくれた所を見てみると、綺麗に付いていた。
「上手じゃん」
「え、うそ、ありがとう」
そう言い、にへぇと笑っている。
…レアだ。…超レア。
あー、俺の鉄朗が……って、そろそろ収まることをしれ!
…まー、鉄朗のおかげでこんな可愛い綾菜見れたんだけど。