第21章 思いを込めて。
教室に着くと、研磨が休みでとくにやることもなかったからスマホをいじることにした。
電源ボタンを押してみると、光太郎から1件のメッセージが入っていた。
わたしはロックを解除して、緑色のアイコンを押すと1番上にあるアイコンをタップする。
『朝はごめん、黒尾怒ってた??』
自分でも怒らせるようなことをした、ということは分かっているようだ。
『大丈夫、怒ってなかったよ』
私がメッセージを送信すると、一瞬にして既読がつく。
『そっか。』
『あ、プレゼント渡せた?』
一気に2つの文章がトーク画面に増えて、どんだけ暇なんだろうと思ってしまう。
…まぁ、わたしもすぐ既読つけれるぐらい暇なんだけどね…。