第18章 密着
「っあ…だめ…」
「ダメな理由がわかんないから続ける」
そういい、俺はまた綾菜に口付けをする。
…このとき、誰かに見られてたと気づくのは、もう少しあとのこと…。
綾菜の味を楽しんでいると、突然背中を叩かれる。
…苦しくなった?
そんなことを考えながら、口を離した。
すると、綾菜はいった。
「足音が…聞こえる」
綾菜にそう言われて、よーく耳を澄ましてみると確かに足音がした。
俺は、綾菜を守るために、綾菜の体を抱きしめる。
「ちょっと…クロ?」
「しー……。誰かいる」
やばい、心臓の音漏れてないよな…
あー、オレ本当にカッコわりぃ…