第18章 密着
「おまえ、ジャージは?」
「リュックの中」
「んじゃ、コレ着とけ
…そんな、ブラ透け透けの格好で歩かせるわけにはいかねぇし」
透けてる…
そう思うと、恥ずかしくて、なるべく早くクロの、ジャージを羽織った。
クロの匂いと、ほんの少しだけ汗の匂いが混じって、なんか物凄く落ち着く。
クロの服はちょっとぶかぶかなだけで、みんなが想像するような相手を誘うような格好にはならない。
やっぱり…身長低い方が…なんて、考えていると、とつぜんそんなことを考えられなくなるぐらいのキスをもらった。
「っ、クロ…がっこう…」
「しらね…」
でも、どこだろうとクロと触れ合えるならどこでもいいかな…なんて考えていまうのは、私が重症なのか…?