第18章 密着
「ここに隠れてろ」
夜久さんはそう言うと、さっきのハーフの男の子を追いかけていた。
見た目は可愛らしくても、やってることはカッコイイ。
そんなことを考えていると、鎖骨あたりに物凄い勢いで水がかかってきた。
ここにいたら、危険だ。
…そもそも、ホースって使っていいの?
とりあえず私はこの場所をあとにすると、体育館の方へ向かった。
「あ、綾菜じゃん」
「クロ…」
「あ、いいもんみっけ」
何のことだか分からず、頭にはてなマークを浮かべていると、胸の位置に人差し指を置かれた。
「水色の下着、丸見え」
「あ…アウト?」
「そんくらいなら、まだ平気じゃね?
オレ的にはアウトだけど」
そっか、仲間は多いほうがいいもんね。
じゃあお言葉に甘えて、もう少し頑張らせてもらおう。