第17章 きす
俺とオカーサンと木兎でこれでもかって、ぐらい話して、たまに綾菜がツッコンで、オトーサンが微笑む。
すると、兄妹は二人揃って言った。
「ご飯少なくない?」
と。
ん?…あれれ?
確か、盛られてたのはオレの2倍くらいあったんだけど。
それでも少ないの?
するとオカーサンはうふふ、と笑いながら二人に言った。
「じゃあパンでも焼いたら?」
「えー、めんどくせぇ…綾菜なんか買ってきて!」
サイテーなお兄ちゃんだ。
こんなこと言うだなんて。
だけど、綾菜は気にする様子もなく、了承をした。
「まって、俺も行く」
なんて、綾菜に言ってみたら、オカーサンが、やっぱり笑いながら気をつけてね、と言ってくれた。