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【HQ】キミ色オレ色
第17章 きす
「ご飯よー」
お母さんの声が家に響いた。
私はクロを連れてリビングへ向かう。
するとさっきまでいなかったお父さんがいつの間にかリビングでテレビを見ていた。
「あ、黒尾さんはそこの席に座ってていいわよ。
綾菜、これ運ぶの手伝ってくれる?」
「はーい」
私が返事をすると、クロは座っていていいと言われたはずなのに、何故か私と一緒にキッチンまで来ていた。
「クロ、座ってていいんだよ?」
…敬語、使わないように…
「ううん、オレも手伝うよ」
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