第17章 きす
「クロのこと好き」
「…なんか違う
…じゃあ、今日一緒に寝よって言ってみて」
「今日、クロといっしょに寝たいなぁ…」
なにこいつ、可愛すぎる
そう思うと、ギュッと綾菜を抱きしめて、わしゃわしゃと頭を撫で回した。
「可愛いなぁ…もう、寝てあげる♡」
自分でも気持ち悪いということは自覚してマス…
「あ、やめてください…擽ったい」
「敬語使ったらいっしょに寝ないからな」
なんて、幼いことを言ってみる。
「…それは、困るから…できるだけ気をつける」
「あー、かわいい」
そういい、ほっぺにひとつキスをした。