第13章 愛してるじゃ、伝わらない。
家に着くまでの途中、みんなが私のことを見ているように感じてものすごく怖かった。
家に着くと素早く服を取りに行き、お湯も沸かさずにお風呂場へと駆け込む。
服が水を吸い込んでいてものすごく重い。
風呂の中にある鏡を見てみると、お腹に蹴られた時に出来たアザ、足にも複数アザがあり、他にも殴られたあともあった。
私は途端に怖くなり目をつぶった。
…すると、ものすごく鮮明に思い出される行動、言葉。
…イヤだ、やめて。
怖い。逃げたいのに、逃げれない。
助けを求めても誰もいない。
外を歩けばいろんな人に見られる。
それも、軽蔑した目で。