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【HQ】キミ色オレ色

第10章 愛は狂気に



「私も好き、だよ?」

「えっと…付き合お?」

「うん。もちろん。」

多分この時の私は、ものすごい笑顔だったと思う。
…多分、だけどね?


家に帰ると、部活を終えて帰ってきた光太郎に、落ち着きを無くして話したのを覚えている。

確か…

「あのね、光太郎!…驚かずに聞いてね?
私、彼氏が出来たの。名前は、赤葦京治くんですっごい優しくてカッコよくて…同じ委員会に所属してるんだけど…」

…だった気がする。
この時の私は光太郎の相槌すら耳に入れずに、自分のことだけ話したっけな?


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