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【名探偵コナン】幼女になりました。

第8章 決意


「猫を行かせてから結構経つけど助け来ねぇじゃんか!」
「あの暗号難しすぎたのかなあ?」
「…もしくは途中で首輪から暗号の紙が外れてしまったか」
「それよりどうするの?荷物が減って隠れる場所がなくなってきてるわよ!」

その声を聞きながら葵は光彦の側に寄っていく。この寒さの中Tシャツ一枚で泣き言も言わず座る彼を、少しでも温めようと背中に抱きつくように体をくっつける。
冷たさともう一つ伝わってこないといけないものがないことに愕然とした。

『光彦君…震え止まったのいつ?』
「ついさっきです。寒さは乗り切れたみたいですね…」
「おい!そいつは逆にヤベェ…」

光彦の言葉にバッと上着を脱ぐと自分の体と上着で出来るだけ彼を包み込んだ。気を失ったのか重みが加わり段ボールと光彦に挟まれる。襲う圧迫感に息を漏らすがそんなことは気にしていられなかった。

『哀ちゃん!!その上着に光彦君入れられる?!』
「っ!ええ!伸ばせば入るわ!」
「元太!光彦支えてくれ!」
「こ、こうか?」

軽くなった体を動かし素早く灰原と場所を変わる。コナンの側で脱いだ上着を着ると目を閉じる光彦の両手を取り、まだ温かいカイロと共に服の中へと入れる。

『(お願い、お願い透くん。…助けて)』




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