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君がため

第2章 タイカ





 その言葉を聞き、時雨は儚げに微笑みながら言った。

 『私の願いは2つあります。1つ目は、この強力な魔力に耐えられる体にしてください。2つ目は、私の“刻”を止めてください。』

 時雨の願いを聞いた瞬間、クロウは絶句した。

 <彼女はここはで彼のことを・・・>

 「その願いは・・・。対価が大きすぎます。でもあなたは止めても聞かないでしょうから。彼女と同じで・・・。全くしょうがない人ですね。

  では、1つ目の願いの対価はあなたの首にかかっているペンダント。そして2つ目の願いの対価はあなたの体温。

  それでもいいですか?」

 と、悲しそうな顔をし、時雨い尋ねた。


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