第9章 【小説じゃなくてごめんなさいネタだよっ★2】
【ジャンカルロ編】
ルキーノとのエロイベントが済んでグッタリ寝入っていた幸運の女神フォルトゥーナ・トゥーナだったが、安眠タイムはそう長くは続かない。
女神による愛し子センサーなのか知らないが突然襲ってきた嫌な感覚にハッと目覚めてみれば、隣で横になっているジャンが誰かと小声でボソボソ会話していて「なんだかデジャブな場面だなぁ相手は長髪眼鏡か……ってもしかしなくてもイベント突入の危機やないかぁ!?」瞬時に寝惚け頭が覚醒。
ジャンに声をかけ2人の意識を自分に向けさせると「どうしたの?眠れないの?仕方ないなぁ~頭脳がお疲れだろうベルナルドくんには特別に女神トゥーナさんが幸運をわけてあげちゃうぞ★はい、おやすみなさぁーい!」なんて強制的に朝まで熟睡コースをプレゼント。
性欲処理?大丈夫、夢プランまでバッチリです。目覚めた時にはスッキリ解消している予定……ただしパンツの中処理までは含まれないので起きて早々、立派な成人男性からしてみれば少しばかり虚しさ感じる下着の手洗いが必要となるが、そこら辺はトゥーナさんもフォローしかねる。
ジャンの貞操を守ってやったぜ!な達成感に浸りながら二度寝しようとベルナルドとジャンを引き離してできた空間にゴロンと転がり、おやすみの挨拶をしようとジャンの顔を見たら不機嫌そうにブスくれており……でも体と顔はしっかりトゥーナに向けて寝転んでいる。
いつものように見事な金髪頭をヨシヨシ撫でながらどうかしたのか訊ねれば、ジャンの手がトゥーナの頬を包むようにそっと添えられて何かを確かめるかのように、親指の先が無防備な唇の中心から端へ行っては戻りと繰り返し何度もなぞり、ドキドキとゾクゾクの入り混ざる妙な感覚に戸惑うトゥーナさん。
と、動きがピタリ止まったかと思えば噛みつくようなキスで口を塞がれ驚きすぎて抵抗の文字すら頭に浮かばず、ねっとり舐められ吸われ甘噛みされて口内も舌も唇も好きに荒らされ放題の長くてねちっこい数分間により、ようやく解放された頃には息が上がって「ちょ、マジ苦しかったんですけどっ女神窒息しそうな勢いだったんですけどぉ!?ああ酸素ウマイ」状態。