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【文スト】対黒・陰
第20章 忘却
暗い夜。
籠った空気が重いせいか更に暗い雰囲気を醸し出す地下牢。
灯りなど無いに等しい程の弱い光しかない上、逆光のせいで『誰か』は見えないが、
人の気配だということだけを感じ取った囚われている男は身体を起こした。
「……。」
カサッと音がする。
その後直ぐにその気配は消えてしまった。
どうやら掌より少し大きいメモの様だ。
男は必死に目を凝らす。
『今晩作戦決行』
その内容だけを読むと男は紙を折り畳んで飲み込んだ。
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