• テキストサイズ

【文スト】対黒・陰

第19章 策動


「顔を上げ給え」

ビクッと肩を震わせて男がゆっくりと顔を上げた。


「今日、私はパーティを経てフロント企業の交渉に来ただけだからね。取引に繋がるか如何かは『君次第』だけど」

「っ!!」



「安心し給え。私は君と違って感情だけで無闇矢鱈に会社を潰したりはしない」

その言葉に男が少し安堵する。



「きっちり飼い殺してあげるから確りと働き給えよ」



紬は今日一番の笑みを浮かべて、云ったのだった。

/ 357ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp