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【文スト】対黒・陰

第16章 暗雲


紬達が去って何時間が経っただろうか。

全く目を覚ます気配を見せない中也の手を握り、ぼーっとその顔を眺めている山吹。


「……。」


山吹は手を離して立ち上がった。
そして、お手洗いに向かうために部屋を出て行った。


パタン、と。
扉が閉まる音が静かな部屋に響いた。



その音が合図だったかのように
ーーーー中也はスゥ…と目を開けた。

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