〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第77章 桃色戯画-戯れに溺れる蜜ー❀織田信長❀
「はぁっ…美依っ……!」
俺は膝立ちになると、昂りを扱きながら、その淫画に手を伸ばした。
そして、美依が指で弄っている、その蜜部に触れる。
そこは温かくもなく、濡れてもおらず…ただの硬い紙の感触。
それなのに…
こうして俺が触れれば、そこは徐々に湿り気を帯びてくるような、そんな気がして。
その部分を必死に指で擦りながら、俺は『絵の中の美依』に話しかけた。
「気持ちイイか、んっ…美依……?」
『信長、さまっ…イイ、ですっ……!』
「自分の指より、イイだろう…ぁあっ…!」
『そ、んなっ…こすっちゃ、だめぇっ…!』
頭の中で美依の声を聞いて、俺はそれに返事を返す。
周りから見たら、馬鹿な光景だろう。
絵に話しかけ、己を扱いて…
こんな姿は、誰にも見せられない。
────こんな、堕ちた俺の姿は
「美依…もうこれが、欲しいだろう…?」
ごりっ……
俺はにやりと笑い、絵の中の美依の割れ目に、己自身の先を押し当てた。
先走りが紙にくっつき……
少し動かせば、ぬるぬると擦れて堪らない痺れが躰を襲う。
「はぁっ…堪らん、イイっ……!」
そのまま絵に擦りつけながら、小刻みに腰を動かし始めた。
美依の中に挿していると想像して。
紙が露で濡れて、滑りを良くするから…
余計に腰が滑らかに動いてしまう。
俺の荒い息遣いだけが、月明かりに照らされた部屋中に響いて。
独り淫画に欲情して、自慰をするなど。
新年早々、なんて馬鹿げているのだろう。
たった十日。
美依と離れていた事は、こんなにまで己を暴走させるか。
美依に募った想い。
恋しいと、早く触れたいと。
知らず知らずの内に溜まっていた、俺の中の淫欲。
それを自制していた心が、崩れる刹那
きっかけなんて、些細な事。
ただ、春画の娘が美依に似ていると…
たったそれだけで、破錠した己の心。
「んっ…ぁっはぁっ……」
俺ではないような、艶かしい吐息を吐きながら。
躰は駆け上がり、高みを目指して…
献上品に己を擦りながら、腰を振ってしまう。