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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第76章 純華溺愛恋情論《後編》❀明智光秀❀




「美依っ…そろそろ、いいか……?!」

「はいっ…ぁあっ、くださいっ……!」

「……っ煽るな、出るぞ、もうっ……!」






鋭く律動する腰を
最後に一回、突き立てて

そして……俺を解き放つ










「ぁあっ、美依…………っっ!!」










びゅくっ!どぴゅぅぅっ……!







全身全霊、尽き果てるまで、
一滴も残さずに、全てを注いで。

白い熱情が、躰を突き抜け、美依へと流れて行った。

その後、脱力して覆い被されば、汗ばんだ肌同士がまた触れ合い、温もりを分け合う。

そのまま視線を絡めて、また口づけて。
幸せの刹那は、まだまだ終わりそうもない。





「もう少し……触れていていいか」

「はい……」

「今日は帰さない……美依」

「……はいっ……!」





そして、また甘い蜜時に溺れていく
お前に魅せられ、囚われてしまったなら

もう二度と、離せはしないから

外は、儚い雪
中は…華咲く紅
淡く色づく、肌も空気も
溶け合いながら、燃えていく

お前と染まりし、熱い夜は、
明けることなく繰り返されたのだった

白銀の天使が世界を染める中。
消えない炎のように────…………
















*****















「光秀さーんっ!」




その声に振り返れば、相変わらずの平和そうな笑顔が降ってくる。

俺は小走りで駆けてきた美依を、胸で受け止め、頭の粉雪を払ってやりながら、くすっと笑ってみせた。




「雪が降っているのに、傘を差さずに来たのか?」

「光秀さんが、どうせ差してると思ったから。入ってもいいですか?」

「ああ、構わないぞ」




美依の方へ傘を差し出すと、美依は小さく笑ってみせた。

そのまま肩を並べ、一緒に歩き出す。
今日も安土の町は、雪景色だ。
師走に入ってから、しんしんと降り続く儚い雪。

そう言えば美依と想いを交わした日が初雪だったな。

そんな事を思って、笑みが零れた。
政宗に、してやられた事。
まぁ、今となっては、それも笑い話だが。






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