〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第76章 純華溺愛恋情論《後編》❀明智光秀❀
(────…………!!)
窓の外は、雪
しんしんと降り積もり
音も色も無い世界
だから……五月蝿い
俺の心の臓が、高鳴る音
それに、鮮やかに瞳に映る
愛しく恋しい…お前の姿
「……いいのか、美依」
「はい……」
「今なら止めてやれるぞ」
「……っやめないで、ください……」
「そうか、なら……おいで、美依」
────お前がそう、望むなら
美依の頭を引き寄せて。
今度は俺から、唇を塞いだ。
次第に絡み合う肢体、乱れる着物。
それすらも無視して、俺達は口づけを繰り返した。
外は銀世界。
そこに淫らな華を咲かせるように──……
熱い吐息と色付く肌が、鮮やかな蜜時を刻んでいった。
*****
そう言えば、お前に言いそびれた事がある。
お前、香を炊いてあるのには気づいたか?
この店で炊いてある香は、少し特殊で。
少しだけ、心身を高ぶらせるんだ。
媚薬までの効果はない。
ただ、少し…自分には素直になれる。
だから…俺はお前に曝け出す気になったのかもな?
俺が口づけの合間にそう言うと、お前は目を細め、優しく笑った。
ああ、愛らしいな。
そう思えば思うほど、熱を上げる躰。
燻る熱情は今、加速して──……
今、咲き誇るは白雪の華
艶やかな花弁を広げ、真っ赤に染まる
「んっ…はぁっ、んぅ……」
唇が触れ合って、美依が甘い息を漏らす。
儚い水音は、部屋中へと響いて……
吐息と混ざり合い、溶けていく。
膝の上に跨る美依は、俺にしがみつきながら、一生懸命俺の口づけに応えてきて。
濡れる舌先から移る熱が、躰を麻痺させるように全身に回れば、躰は芯から疼いて、更に浅ましい感情が芽生え始める。
「……美依、しがみついていろ」
「んっ…はい……」
ちゅっと唇を離し、そのまま首筋から鎖骨を唇で辿る。
熱い肌が心地よい。
触れ合っているだけで…蕩けそうだ。
少し顔を下に向けると、はだけた胸元から、膨らみがたわわに揺れているのが解る。
俺は一回ぺろりと唇を舐め。
そのままちゅぅっ…と尖った先にしゃぶりついた。