〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第7章 聖なる夜に煽れる溺愛を ❀石田三成❀
「ああもう、私ったら……」
「え?」
「こんな教会で、醜態晒しちゃうなんて……!」
「……まぁ、はい」
「しかも、三成君と初めて身体を重ねたのが、こんな場所なんて、ううう〜……!」
(……そうか、初めてでしたね、言われてみれば)
目一杯美依を貪ってしまった後に気がつく。
まだ恋仲になって間もなく、逢瀬も今日が初めてで。
順序は……まぁ大丈夫だが、初めてがまさかの外。
しかも、神聖なる神を崇める場所で。
そんな事はすっかり頭からぶっ飛び、全力で啼かせて感じさせてしまった。
(やっぱり私は、修道士向きではありませんね、絶対)
美依を我慢する、禁欲なんて絶対無理だ。
しかも、こんな風にたっぷり味わい、溺れてしまった後では……
そんな事を思い、思わず苦笑してしまった。
「なに笑ってるの、三成君っ!」
「いいえ、なんでもありません。では、こうしましょうか?」
「え?」
「安土に帰ったら、真っ先に美依様を抱きます。今度は褥でたっぷり甘やかして…蕩かしてさしあげますね。それでいいでしょう?」
「そ、そーゆー意味じゃなくて!」
「私にとってはそーゆー意味です。だから……」
胸の上の美依を顔まで引き上げ、ちゅっと唇を啄む。
そして、びっくりして昂揚している頬を優しく撫で…
目を覗き込みながら、ある『誓い』を立てた。
『神』ではなく『堕天使』に。
「今日は……とことん貴女と堕ちてさしあげます」
「え……?」
「一回神様に醜態を晒したのです、なら…もう何回晒しても同じ。それだったら、堕ちる所まで堕ちましょう。まだまだ、聖なる蜜夜は長いですよ……?」
「み、三成君っ……!」
「今宵は観念して、私に抱かれてください。啼くに啼いて…いやらしい姿を神様に晒しましょう?何度でも何度でも……とろとろにしてさしあげます」
「やっぁあっ………!」
聖なる蜜夜に、口づけを。
貴女を啼かせ、溺れる程の愛を注いでさしあげます。
私達は情欲に溺れた罪人です。
聖夜にいやらしい姿を神の前で晒し、それを恥じることなく何度も交わったのですから。
その声はきっと天に届き……
呆れて私達を見ているでしょうね?