〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第72章 君しか見えない-繋-❀伊達政宗❀
「……っ」
途端に、美依の頬が薔薇色に染まる。
いいな、こーゆー初心で新鮮な反応。
それだけで、心が疼く気がする。
美依は口を噤んで、何やら瞳を潤ませ。
困ったような顔をしているが、それすら可愛い。
俺の美依中毒は、よっぽど重症らしい。
何をしても可愛いと思えるんだから……
閨では、一体どんな愛らしい姿になるのだろう。
(……すげぇ可愛く乱れるんだろうな、美依は)
それを考えるだけで、頭の中が沸騰しそうだ。
欲情してる、と言えばそれまでだけど。
こいつを訳わかんなくなるまで、気持ち良くさせたい。
そんな風に思った。
「自信をつけたいなら、経験するのが一番いい」
「で、でも……」
「怖がる必要ない、俺を誰だと思ってるんだ?」
「……っ」
「怖がる暇もないくらい、お前を蕩かす自信はある。それに…俺もそろそろ限界だ」
これは、これの赤裸々な気持ち。
お前が欲しくて欲しくて……
────何よりも純でえげつない、俺の男の部分
「お前をもっと俺のものにしたい。強く結ばれて…お前をもっと感じたい。だから、抱かれろよ……な?」
もっとお前と溶け合いたい。
熱も、吐息も、全て絡ませて……
お前にもっと『愛してる』を伝えたい。
思わず必死に見つめると、美依は真っ赤な瞳で見つめ返してきて。
暫しの沈黙の後……
美依は小さく、首を縦に振った。
「痛いのは、嫌だからね……」
「俺を信じろ、トロットロに…溶かしてやる」
「うん…信じてるよ、政宗のこと」
ゆっくり褥に運べば、美依は俺の首に腕を回してきた。
途中で視線が絡むと、恥ずかしそうに笑む。
そんな表情を見るたび──……
爆発しそうな欲望と、この上ない幸福感と。
渦巻く感情が、螺旋を描いて高ぶっていく。
(ああ、めちゃくちゃ幸せだな)
それは、夢にまで見た時間。
触れ合う喜びに、想いを馳せて──……
俺は、その濡れて揺れる瞳に優しく口づけを落とし、優しく着物を剥いでいった。
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