〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第7章 聖なる夜に煽れる溺愛を ❀石田三成❀
「んっふ…みつっ……んぅ…はぁ……」
蕩かすように舌を絡めていけば、美依はだんだんと儚く甘い吐息を漏らし始め。
そして、表情もトロンと蕩けていくのが解る。
蝋燭が揺らめき、十字架が見守る中。
厳粛で神聖な空気には似つかわしくない、色濃い空気が支配し始め……
ちゅっ…と音を立てて唇を離すと、名残が銀糸となって唇の間を伝った。
「美依様、今ご自分でどんな顔をしているか解りますか?」
「え……?」
「……とろとろですよ」
「……っっ」
絶句する美依をふわりと抱き締め、その首筋にかぷりと噛みつく。
手は背中を這い、腰を撫で、そして。
柔らかな尻まで伸ばして、優しく揉む。
美依の身体はだんだん熱を上げてきて、気持ち良さそうな悩ましげな喘ぎも漏れてきて。
首筋から匂う、美依の甘い匂いに、思考が蕩け始める。
そうするともう、歯止めなど利かなくなって……
気持ちが煽られ、美依に同意を求める言葉が口をついて出た。
「美依様が欲しいです、今この場で」
「三成君っ……!」
「だめ、ですか……?」
「だって、ここ、教会……!」
「誰も居ませんよ、だからいいでしょう?」
「で、でもっ……!」
すると、美依は目を真っ赤にさせ、潤ませて。
なんとも可愛らしく、唆(そそ)る台詞を吐いた。
「か、神様が…見てる、かもっ……」
(本当に、このお姫様は……)
そんな事を言われたら、ますます煽られるという事が解らないのだろうか。
神の前での背徳的な密事。
……良いじゃないか、ますます身体が疼く。
この厳粛な空気に美依の甘い声が響いたなら。
それを想像すると、腰がぞくっと熱くなる。
抱き締めた腕にぎゅっと力を込め…
そして耳元で、中から犯すように甘い声を注いだ。
「私は貴女とならば、いくらでも神に背きます。たとえ背徳的でも、貴女を愛していますから。だったら、二人で堕ちてしまいましょう、美依様。何も、怖くはありませんよ。二人で…イケナイ事、しましょう?」
すると、腕の中の美依は胸にしがみつき……
小さく首を縦に振った。