〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第69章 〖誕生記念〗満ちる月、君を想へば❀伊達政宗❀
「お前、昨日広間で秀吉と光秀を使って、準備してたな」
「え、政宗、気づいて……」
「あれで隠してるつもりだったのか?まぁ、それは別にいい。俺のために頑張る姿は可愛いと思ったし…でも、問題はそこじゃない」
「ぁっ…んっ……!」
咥えていた唇を離し、今度は舌先でチロチロと胸先を嬲る。
もう片方の尖りも、指で摘んでコリコリ弄って。
赤い小粒の実はぷっくり膨れ上がり、美味そうに艶めいて……
震える肌も快感で色づき、美依自身が熟れた果物のように濡れて色香を放っていく。
「俺を放っといて、他の奴らと随分仲良さげに準備してたって話じゃねぇか」
「そ、それはっ……!」
「夜は遅い、朝は早い、お前を可愛がる時間もなく…お前が他の奴らと楽しく準備する間、俺はお預けくらって焦らされてたんだからな」
「……っっ」
「それについては、どう言い訳する?」
そこで唇を離し、俺より少しだけ目線の高い美依の顔を伺うと。
美依はうさぎのように目を真っ赤にさせて、やたら煽情的な顔で、俺を見下ろしてきた。
ああ、堪んねぇな、その顔。
もっとしてくださいと、訴えているようだ。
「政宗、もしかしてヤキモチ……?」
「そうだな」
「そんなあっさり……!」
「うるせぇ、気に入らないもんは気に入らない。だって、お前は俺だけのものだからな、そうだろ?」
そう断言してしまえば、もはや清々しい。
俺は嫉妬した、その事実は変わらないのだから。
お前に責任転嫁してると解っていても……
俺はそれをお前を攻める理由にしたい、卑怯だって解っていてもな。
(俺だって、ヤキモチくらい焼く…お前限定だが)
すると、美依は俺の肩に乗せている手をきゅっと握り、少し申し訳なさそうに呟いた。
「その、寂しかったなら、ごめん……」
「素直でよろしい」
「政宗、怒ってる……?」
「怒ってるって言ったら、どうする?」
「うー……」
「なら、今日は誕生日だし、俺の言うことを聞いてもらうかな」
悪戯っぽく目を光らせ、美依の瞳を覗き込む。
美依は少し息を飲み、やがて小さくこっくり頷いた。