〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第69章 〖誕生記念〗満ちる月、君を想へば❀伊達政宗❀
「んー……」
美依の唇から注がれた酒をこくんと飲み干し、ゆっくり唇を離すと、途端に顔が熱くなった。
そして、ぺろりと唇を舐める。
あー、一気に酒が回った感じあるな。
霞み始めた頭のまま、美依を伺えば……
美依は林檎みたいな顔をして、唇を噛んでいた。
「美依、真っ赤だぞ」
「だ、誰のせいだと思ってんの…?!」
「んーでも酔ったかもな、早速」
「うそ、大丈夫?」
「でも気分はいい。唇で酌させるのっていいな、信長様の気持ちがなんとなく解った気がするぞ」
「もう、ばかっ……」
照れてんのか、相変わらず可愛い奴だな。
でも……本当に恥ずかしいのは、ここから先だ。
お前を気持ち良くさせて、淫らにいやらしく乱れさせて。
俺だけの前で咲く、蜜華にさせるから。
膨れた花弁に唇を這わせて、赤い蕾を詰んで。
そう──……
(────俺だけに狂い咲く、桜のように)
「んっ…ぁっ…ふぅんっ……!」
宴の解散後。
俺は美依を御殿へと連れて帰り、帰ってすぐさまその素肌を暴いた。
着物を脱がせ、膝に美依を座らせて、そのたわわに揺れる二つの膨らみにしゃぶりつき。
淡く紅色に色づく先を、舌で転がしていく。
刺激を与えれば、そこはすぐに硬度を増し、存在を主張するようにピンと上を向いて。
唾液で濡れていやらしく光れば、やたらと艶めかしく目に映った。
「やーらしーな、こんなに硬くして」
「まさ、むねの…んっ、せいでしょ……!」
「お前には散々焦らされたからな、今日は好きにさせてもらう」
「焦らされたって……ぁっ…!」
ピンッと指で胸先を弾くと、美依は面白いくらいに躰をしならせた。
この様子だと……
美依には人を振り回した自覚が、全くないらしい。
俺的にはこんなに掻き乱されて、ヤキモキさせられ、ほっとかれて。
『お仕置き』するには、十分な理由なんだけどな。
俺をこんな感情にさせるのも、お前だけだ。
お前だけが…俺をこうして独占欲の塊にさせる。
俺はくすっと笑い、胸への愛撫を再開させながら、その『理由』を話してやる。