〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第62章 狂華-kuruibana-《後編》❀伊達政宗❀
ぐちゅっじゅぷっじゅぷっぐちゅぐちゅっ……!
ぱちゅんっパンパン……ずぐっ…パンパン……!
「ぁあぁぁっ!まさっ…んっぁあぁ!」
「美依っ、美依っ……!」
「らめぇっ…やっ、ぁあぁぁぁっ…!」
美依の黒曜石のような瞳から涙が零れる。
それは躰が浮き上がる度に飛び散り…
月明かり照らされては、きらきらと輝いて見えた。
その白い肌は、汗と精と蜜で濡れ。
可憐で純粋な花が、淫らに穢れた男に食われた訳で。
俺は嫉妬に狂った、愚かな男だ。
こうするしか、美依を繋ぎ止められない。
────耳鳴りが止まないんだ
うるさいくらいに、頭の中にこだまして
「美依っ…好きって言えよ……!」
「まさ、むねぇっ…ぁっぁあっ!らめぇっ…!」
「駄目じゃない、俺を、愛してるだろ…なぁ、美依っ……俺だけを、見ろよ……!!」
美依の声だけじゃない。
懇願するような、みっともない俺の声まで響く。
脳天が炸裂するほどの、快感と共に。
蝕んだえげつない心まで、加速していく。
手に入れた愛は、目が眩むほどに最高で。
お前が居れば、全て満たされた。
けど、逆に渇いた。
奪っても奪っても奪っても足らない。
もっと、自分のものにしたいと──……
(────渇いた心を、満たしてくれ)
じゅぷっ…パンパン…ぐちゅっずぶっぱちゅんっ…!
「ぁあっ…出る、出るっ……!」
「やっ…も、だめぇっ…………っっ!」
「美依っ…ぁあっ、美依っ………っっ!!」
びゅくっ!ドピュッ!びゅるる……!
腰を動かし、注ぎ込んで。
美依の中に『俺』をしっかり覚え込ませて。
どこまでも果てしない渇望よ。
望むことは、たったひとつだ。
『美依と死ぬまで一緒に居られますように』
お前と俺は、二人で一つだから。
お前が居なけりゃ、意味無いから。
柔らかい髪、色づく肌、くるくる動く瞳も。
全て全て、俺のものにしたい。
心の底から。
────お前だけを、愛してる、美依