〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第6章 境界線のジレンマ《後編》❀徳川家康❀
「まだっ…美依っ…!」
出し切るのを待ち、まだ美依と繋がったまま、美依の身体を反転させる。
真正面で向き合い、真っ赤な顔をして息を荒らげる美依を見下ろしながら……
一回舌なめずりをして、再度覆いかぶさる。
そして、指でくいっと美依の顎を掬い上げ。
その薄紅の唇に噛みついた。
「んっっ…んぅぅ…いえやっ…」
「美依…はぁっ…美依っ…」
ちゅっ…ちゅぅっ…と唇の吸い付く音が、耳に甘い。
舌を絡め、深く深く、もっともっと深くまで味わう。
やがて、蕩けた美依の顔を見ながら唇を離すと、つーっと銀糸が伝い、光に照らされきらきら光った。
「……トロトロだね、顔」
「…っっ、家康の、せいでしょっ…」
「前からも、だよね…?」
「え……ぁあぁぁっっ!!」
ずぐんっっっ!!!
前に体重を掛けて、美依の深い深い所を突くと、美依は仰け反って、悲鳴を上げた。
一回達したくらいじゃ、全然収まらない。
美依への熱は、尽きる事無く躰に宿ったままで。
一回精を出し切ったって、美依を感じれば、すぐに硬くなって聳(そび)え立つ。
一回呼吸を置き、美依の両太ももを掴んで、己の肩に掛けさせると……
そのまま前のめりになり、美依の深い深い所を、律動しながら突き上げた。
じゅぷっじゅぷっ…ずぐっずぐっぢゅぷんっ!
パンパン…ぢゅっぷぢゅっぷ…パンパン……!
「ぁあぁっ…深っ…ぁあぁぁっんっっやぁっ!」
「美依っ…奥、気持ちイイっ…!」
「家康っ…ぁあぁっいえ、やっ…ぁあっ!」
「んっ…美依っ…好きだよ、好き…!」
蕩けた思考回路でも、これだけは言えた。
『美依が好き』
『美依を愛してる』
突き上げながら、何度も何度も何度も……
お互い熱を通わせては、心を曝け出し。
そして、好きだと言い合っては唇を重ね。
交わすは純情なる赤裸々な気持ち。
ただ相手を思い、お互いに気持ち良くなって。
そしてお互い果てて、また繋がり合う。
これが愛ある情事で。
一方的でない、思いやる気持ち。
それをまざまざと思い知らされる。