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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第60章 君色想う、葵の日 ❀石田三成❀




「美依様、お誕生日本当におめでとうございます」

「ふふっ、ありがとう」

「今日は私が美依様をとことんもてなしますので、期待していてくださいね!」

「わぁ…ありがとう、嬉しいな」




空いてる片手で、美依様の手を取る。
すると、美依様は少し恥ずかしそうに、手を握り返してきた。

今日は絶対に心の底から喜ばす。
美依様に至福の時を味わってもらわねば。

そう心に固く決め、美依様の手を引いて歩き出した。

そうして始まった、美依様との誕生日の逢瀬。
この時私は、まだ自分の犯した『失態』に気付くこともなく。

すでに計画が計画崩れになっていたとは……
心が浮かれすぎていて、知る由もなかったのだ。














────…………














「美依様、お好きな物を選んでくださいね」

「本当に買ってもらっていいの?」

「はい!そのためにここへ来たのですから」




美依様が少し遠慮しがちに、着物に手を伸ばす。
その姿を、私は美依様の真横で微笑ましく見ていた。




私は計画通り、美依様を呉服屋に連れてきた。
ここは、最近評判の良い呉服屋なのだと、秀吉様から教わってきたが、それは正解だったようだ。

少し広めの店内には、色とりどりの着物が並び。
それに合うような帯や履物、小物類など…種類豊富に取り揃えられているようだった。

きっとこの中には美依様が気に入る着物があるはずだ。



「わぁ、この柄素敵…やっぱり花柄は可愛いなぁ、あ…こっちの蝶柄も…」



美依様も興味深々といった様子で、瞳をきらきら輝かせながら着物を手に取っている。

その姿は、本当に可愛らしい。
連れてきた甲斐があったと言うものだ。




「どの柄も本当に素晴らしいですね…」

「三成君はどれがいいと思う?」

「そうですね、個人的には美依様は明るいお色の方が似合う気がします」




私も美依様と共に着物を選んでいく。
本当だったら、一から見立ててやり、美依様に一番似合う着物を買ってやるのが一番いいとは思ったが…

『一から見立てる』と言うのは、私にとってはなかなかに難問のようだ。






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