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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第55章 尋常に勝負!-秘密の恋文-❀家康END❀




「ぁっ…んっっぁあっ!いえや……!」

「もっと…名前、呼んで、美依っ……!」

「家康っ…いえ、やすぅっ…すきっ……!」

「んっ…いい子…もっと、感じて、美依……!」




名前を呼ばれるたびに、脳みそが蕩ける。
まるで、危険な薬物でも躰に入っていくように…

美依の声が、肌が、熱が。
俺の全てを虜にさせ、溺れさせる。

そう、俺は美依に捕まったんだ。

可愛い可愛い美依。
野原に可憐に咲く、純朴な一輪の花は。
こんな風に淫らにもなるんだってこと。

それを知ったらもう……
白濁とした、水を注ぐしかない。




「ぁあっ…!いえ、やすぅ…私、もう……!」

「俺も、そろそろ、出るっ…ぁあっ……!」

「いえ、ぁあっ!も、だめぇ…………っっ!!」




そして、一緒に甘美な蜜夢を。
絶頂に駆け上がって、弾け飛んで。

そう、脳天が炸裂するほどに。

美依が恋した男は、こんなに浅ましくてみっともない、情欲に塗れた俺だけれど。
それでも、ひとつだけ言える。









(俺も出会った時から、美依に恋してた)









「ぁっ美依、締めすぎっ…出るっっ………!!」




どぴゅっ!びゅくびゅくっ……!









────秀吉さんと政宗さんと俺

三人でずぶ濡れになって争った、恋文争奪戦。
文字が読めなかった時には、一瞬絶望したけど……

それでも、起死回生。
俺は完全勝利を掴み取った。

俺達が想い合っていたと解っただけでなく、身体も重ねられたのは……

勿論美依の『帰らないで』の一言が大きかったのだけど、二人が俺を『勝者』として送り出してくれた。

これも、大きかったのだと思う。
それも……二人に感謝しなきゃいけないな。

俺は美依に愛を注ぐ中で、そんな事を思い、思わず心の中で苦笑がもれた。

それでも、美依は譲れないけどね。
これだけは絶対、何があっても。

それも頑なに思って、美依を抱いて眠りにつく。
今は夏、抱き合っていたら暑いとは解っていたけれど。

それでも、こんな夜が続けばいいな。
俺はそう思いながら、ゆっくり目を閉じたのだった。














────…………














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