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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第55章 尋常に勝負!-秘密の恋文-❀家康END❀






────それは『独占欲』と言う我儘だけれど






「俺は幸せの意味なんて、解らなかった。自分の幸せより、力が欲しかった」

「家康……」

「でも、あんたとならその意味、見つかるかな。力を得た先が戦いじゃない……違った未来が」

「……っっ」

「どう思う、美依?」




我ながら、酷い問いかけだ。
美依が何と答えたって、離す気などないのに。

『幸せの意味』なんて漠然としたもの。
すぐに答えなんて、出るはずがないのに。

すると、美依は俺の首に、その細い腕を回してきて。

耳元で、そっと囁くように……
いとも簡単に『その答え』を導き出した。







「私は、二人でいるだけで幸せだよ。二人でいたら…きっと、無敵になれるよ。幸せは、未来は…一緒に作るものだからね?」







(美依……)


その答えに、俺は目を見開く。
幸せは、未来は、一緒に作るもの。

そう思って、目から鱗が落ちる。
そうか、幸せは向こうから舞い込んでくるのではなく、自分の手で作り上げるものなんだ。

それが、美依と一緒ならば──……
それは、幸せ以外の何物でもない。




「じゃあ、今すぐ…幸せになろう、美依」

「家康……」

「あんたと、ひとつになる事だよ。今すぐなれる、とっておきの幸せ」




躰を重ね合わせる幸せを。
愛する者と、ひとつになれる悦びを。

それは禍々しい欲望で、決して綺麗なものでなくても。
それでも……














(────あんたに、全てを注ぎたい)
















「ぁっぁあぁっ!いえ、やすぅっ……!」

「んっ…美依っ…イイよ……!」



ずっ…ぐちゅんっ、ずずっ…ぐちゅぅっぱちゅんっ!



必死に俺にしがみつく美依の躰を、俺は下から突き上げる。

二人で抱き合ったまま、俺は腰を動かし……
膝に跨る美依の深部を、熱く硬い昂りで、何度も何度も貫いて。

そして美依を甘く淫らに啼かせては、また絶頂に押し上げる。

二人で見る頂点なら、またそれは甘美だろう。
俺はそのためだけに、浅ましく腰を動かして。

それは二人だけの『とっておきの幸せ』なんだ。






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