〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第55章 尋常に勝負!-秘密の恋文-❀家康END❀
「ぁあぁっ!いえ、やす───………っっ!!」
ビクンっっ!ぷしゅっ……!
美依は俺の名を呼びながら、可愛く悶えて果て、そして軽く潮を噴いた。
その姿の艶っぽさ、脱力した後の気怠い感じも……
初めて見る美依の『女』の姿に、躰中が火を噴きそうに熱くなる。
俺にもたれかかって、荒く息を吐く美依の顔をじっと見ていると、美依は瞳と口を半開きにさせ。
トロンと蕩けた顔で、俺に何やら抗議してきた。
「そんな、見なくて、いいからっ……!」
「見るよ、だって可愛い表情してるから」
「……っっ」
「それに俺の名前を呼びながら果てるって……なんかいいね。すごい興奮する」
「……っ、ばかっ……」
「ねぇ…もっとちゃんと見せて」
俺は美依をふわりと抱き上げ、今度は自分と真正面で向き合うように、跨がせて膝に座らせる。
その濡れた顔がもっと近くなり、少し視線の高い美依を見上げながら……
思わずふふっと笑うと、美依がちょっと眉間にシワを寄せて尋ねてきた。
「……なんで、笑うの?」
「可愛いなぁと思って」
「可愛い可愛い言い過ぎだよっ…家康、そんな事言う人じゃなかったのに、反則……!」
「言えなかっただけ、本当はずっと美依に可愛いって言いたかった」
そう言って、目の前の鎖骨にかぷりと噛み付く。
そのまま唇を滑らせて、ぴんと上を向く薄桃色の胸先を捕らえて……
飴玉を転がすように、舌で弄った。
小さく息を漏らしながら耐える、美依が愛しい。
ますます肌も赤く染まって、いい匂いがして……
ああ、このまま中毒になりそう。
そんな風にさえ、思った。
「ずっと…こうしたかった」
「あっ…いえ、やすっ……」
「美依に可愛いって言って、めちゃめちゃに可愛がりたかった」
「はぁっ…んんっ…やっ……!」
「ねぇ……美依」
俺はちゅぱっと胸から唇を離すと、美依の頬に手を当て、美依の顔を覗き込んだ。
真っ赤な顔、瞳も潤んで……
こんなに可愛い顔、俺だけのものにしたい。
そして、俺だけのあんたと二人で……
ずっとずっと幸せになりたい。