〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第54章 尋常に勝負!-秘密の恋文-❀政宗END❀
────そして、一緒に快楽のてっぺんに
「んっ、美依っ……」
「まさっ…んぅっ…ぁ……」
唇を重ね合い、そこからも熱を分け合う。
ゆっくり律動を始めた腰は、熱くなって、ぞくぞくと心地よい痺れが生まれて。
美依の中も、あったかくて気持ちイイ。
そのぬかるみに漂って、包まれて。
意識も手放したくなるほどに。
緩やかな螺旋を描いて、どんどん愛しさが湧いてくる。
「美依っ…はぁっ、イイ…堪んね……!」
「政、宗っ…ぁっあっ!中、擦れ、んっぁあ!」
「お前の中、気持ちイイ…癖になりそうだ……!」
ぐちゅっ…ぱちゅんっ、ぬぷっ、ぐちゅり……
突き抜けるような、鋭い快感ではないけれど。
『愛し合う』って行為を改めて思い出させるような。
我を忘れて求めるだけではない、もっと大切な事。
きっと美依と、それを一つずつ築いていく。
だって……一緒に気持ち良くなりたいだろ?
始まった俺達の関係は、まだこれからだから……
もっと俺の色に染め上げてやる、覚悟しろよ?
「はぁっ…政宗っ、また、変になっちゃう……!」
「俺も、俺ももうやばい…ぁっ……!」
「まさ、むねぇっ…だいすき……!」
「俺もお前がすきだ、誰よりも、何よりも……!」
そして、登り詰める。
愛しい女と一緒に、快楽の極みへ。
弾け飛ぶように……己を解放するのだ。
「ぁっ…美依っ、もう出るっ…ぁあっ………!!」
どぴゅっ!びゅくびゅくっ……!
吐き出された熱は、白濁としていて禍々しい。
真っ白な美依を俺で汚した、その刹那。
美依は最高の『女』の顔をして、微笑んでいた。
処女喪失。
それは女にとって、一大事な出来事だと思う。
それを美依は俺に捧げてくれた事。
苦しいながらも受け止めて、最後には笑ってくれた事。
お前は、いい女だな、美依。
たった一度の交わりの後、俺達は満足したように共に眠りに落ちた。
俺にとったら、普段なら物足りない、その行為でも。
やたら満ち足りた気分になって、俺は幸福感に満たされたまま、深い眠りについたのだった。
────…………