〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第51章 花時雨と恋情のアイロニー《後編》❀石田三成❀
(元はと言えば、私が抱いた後の美依様を、政宗様の御殿に向かわせたのが原因だ)
まだ美依様がふわふわと赤い顔をしているのは解っていた。
それなのに、律儀に約束だからと。
心配でも、私は美依様を見送った。
その顔を見て、政宗様は欲情したのだ。
抱かれた後の女性は、本当に色っぽい顔をしている。
だから……それに魅力を感じたっておかしくはない。
────だって、政宗様は美依様が好きなのだ
「……っっぁあぁぁんっ!」
私が思いっきり、その胸にむしゃぶりつくと。
美依様はまた背中を大きく逸らして、甲高く啼いた。
とても……イライラする。
政宗様にではない。
政宗様を許せない気持ちとは別に、自分に。
自分に腹が立って仕方ない。
可愛い美依様を晒した自分。
美依様を守れなかった自分。
そんな自分の失敗を覆ってしまおうと、こうして美依様を攻める。
────こんなに愛しているのに、皮肉ですね
「美依様、美依っ……」
「三成、くっ…ぁっあっ、そんなに、強く……!」
「だって、堪らないんです…ここを他の男が触れたのかと思ったら、何度上書きしても……足らない」
ちゅっ…ぴちゃっ……
舌で飴玉を転がすように、胸の先を咥えながら、執拗に舌を這わせる。
次第に唇は胸から腹、へその上を辿り。
しどけなく開かれた、美依の脚の間へと頭を割り込ませて……
そして、最も大切な美依の雌の花弁を、くぱぁ…と指で広げた。
「……っっ」
そこは、もうたっぷりの蜜で潤っていて。
こうして愛撫すれば濡れてしまうのは、女の人の躰の本能だとしても……
それでも、耐え難かった。
この甘い蜜は、私だけを誘うもので。
私を受け入れるためだけに、溢れるもので。
これだけは…決して他の男は味わってはいけないのだ。
「……濡れていますね」
「……っ、だって……」
「政宗様も高ぶったでしょうね、こんなに愛らしい部分を見た時。でも…もう二度と、それは感じさせませんが」
ここは、私だけのものだ。
そう呟きながら、唇を近づけ……
その濡れる淫らな花弁に、啜るように押し付けた。