〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第49章 私を見つけて、戯れに❀謙信END❀
「俺は、お前が好きなのだがな」
「え……?」
「好きな女とは戯れたいだろう、場所がどこであれ」
「……っ」
「……美依は、嫌なのか」
美依は、赤い顔をさらに赤く染め……
瞳も若干潤んで、やたら煽情的な表情をしていた。
その顔は…期待してよいのか?
そう思っていると、美依はきゅっとしがみつき、顔が見えないように胸元に埋め……
ぽつりと、小さな声で言ってきた。
「謙信様が好きなので…嫌じゃない、です」
(……っ、本当に愛らしいな、お前は)
たったそれだけ理性が飛びそうになる。
美依の言葉、仕草、それだけで……
めちゃくちゃに『好き』が暴れだしてしまう。
「なら……俺を見ろ、美依」
美依の顎を持ち上げ、再度視線を絡ませ。
そして、ゆっくり唇を塞いだ。
舌先で唇を濡らし、僅かな隙間から舌を差し込んで。
そのまま全てを絡め取る。
美依が儚い息を漏らし、だんだん深く絡み合いながら……
俺もまた、身体の熱を上げていった。
────…………
────夕月夜
仄かな明かりを頼りに、交わる影が壁に映り
淫らに啼く女の嬌声が、切なく響いて
そして、蜜なる戯れを
「あっ…ぁあぁっ…んっっ……」
美依は壁に手を付きながら、乱れた襦袢を纏い、いやらしく背中を逸らして。
ずっと欲しかった躰、見たかった姿。
それが目の前にあることで、俺の心は高ぶり、躰は熱を帯びて火照っていく。
「こんなに胸先を硬くして…下の蕾も、随分膨れ上がっているな」
「ゆ、びぃ…ぁっ、そんなに、弄っちゃ……!」
「感じて、こんなに肌が染まっているくせに、何を言う。やはり…手を縛られ、目が見えないと言うのは、余計に過敏になるのか?」
今の美依は手ぬぐいで目元を覆われ、視界が遮られているばかりか、手首も腰紐で束ねられ、不自由な状態だ。
『大人の戯れ』で遊ぶならば……
やはり普通ではつまらないだろう?
こうして捕らえて、奪って……
そして、戯れに触れるというのが、心も躰も、耐え難いくらいにぞくぞくと疼く。