〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第43章 微色の三日月《後編》❀伊達政宗❀
「んっ……」
そっぽを向いた顎に指を掛け、振り向かせて少し強引に唇を重ねる。
舌先で唇を濡らし、くすぐってやると。
少し唇を開いたので、そこから舌をねじ込んだ。
ねっとりと舌を絡ませ……
全てを蕩かすように、美依の舌を愛撫していく。
美依は次第に、トロンと顔を蕩けさせ……
ちゅっと水音をさせて離すと、間近で真っ赤な瞳が揺れていた。
「ぷっ…真っ赤」
「ま、政宗がいきなり口づけるからっ……!」
「したくなったからしただけだ」
「もうっ……!」
また拗ねたように、頬を膨らます美依。
ああ、本当に可愛いな。
このまま美依を思いっきり可愛がりたい。
そんな風に男の欲がむくむくと顔を出して、さらに身体が熱を帯びる。
でも、折角なら……
俺はある『名案』を思いつき、わざと少し困ったような声を出した。
「だが……利き腕ってのは、何かと不便だな」
「あ……そうだよね」
「刀を握れないどころか、日常生活も支障が出るかもな」
「政宗、私になんか出来ることない?怪我が治るまで、政宗の役に立つように頑張るから」
(……言ったな?)
俺は美依がそう言ったのを見計らい、にやりと笑うと。
美依を見ながら『出来ること』の提案を促す。
「あるぞ、出来ること。しかも今すぐ」
「え、なに?」
「ちょっと耳を貸せ」
美依が嬉しそうに、俺の口元に耳を近づけたので。
俺はそのまま『今すぐ美依に出来ること』を教えてやった。
「────自慰の手伝い」
「へっ……?!」
直後、美依が真っ赤になって顔を見てくる。
『冗談だよね?』と目で言ってるが……
俺は至極真面目だ。
俺は美依の手を取り、一回その甲に口づけると。
すでに反応しかかっている高ぶりに、袴の上から触れさせた。
「お前が俺の手になって、気持ち良くさせてくれ」
「そ、それは反対の手で出来るでしょう?」
「何言ってんだ、自慰はな、手に相性があるんだ。俺はいつも利き手でしてた、その方が気持ちいいからな。だから、反対の手でしたって、同じ快感は得れないんだ、解るか?」