〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第36章 淡紅染まりし蜜一夜《後編》❀織田信長❀
ぢゅぷっぢゅぷっ…じゅぷっぬぷぷっ……!
「ぁあぁっ!だめぇ…ぁあっ…だめぇっ……!」
「気持ちイイなら果てるがよい、鏡にその姿を晒して…自分の達する姿を、しかと見ろ」
「きちゃう…なんか、きちゃうぅ…ぁっぁあっ!」
押し寄せる快感の波。
まるで知らない感覚が躰を突き抜け……
そして、信長様がある一箇所を、ゴリっと擦った。
その時だった。
「やっ…ぁあぁぁぁぁぁ──…………っっ!!」
────ビクンッッ!ぶしゅっ……!!
私は何かを噴き出しながら、信長様の手で絶頂を迎えた。
なに、今の…私、今何を噴いたの?
何が起こったか解らず、はぁはぁと荒い息を整えていると……
信長様がずるりっ…と私の中から指を引き抜き、その手を目の前にかざしながら言った。
「快感すぎて、潮まで噴いたか。貴様は感じやすいのだな、それとも酒のせいか?」
「え……潮、なんて……」
「なんだ、潮を噴いた事がないのか?よっぽど俺の指が気持ち良かったとみえる」
(う、嘘……!)
途端に恥ずかしくなって、手で口元を塞ぐ。
潮を噴くなんて、話でしか聞いたこと無かったけど……
まさか、鏡の前で攻められて、指だけで感じて潮噴いちゃうなんて!
チラッと視線を信長様に向ければ、濡れた指を舐めているし……
『甘いな』と小さな声で言ったのが聞こえ、余計に恥ずかしくなって俯いてしまった。
(でも…信長様は、本当にお仕置きだけでこれをしているの……?)
「……美依?」
────好きな人の手で果てる
それは、たとえお仕置きだとしても、私にとっては嬉しい現実で。
好きな人に気持ち良くしてもらえると言うのは、馬鹿みたいに幸せだ。
でも……信長様は?
単に口づけの痕が気に食わなくて、こうするの?
自分のものに、他の男の人が触れたから?
私が信長様に、結果的に嘘をついたから?
じゃあ……それが無かったら……
「美依、どうした?」
急に黙り込んだ私を、信長様は何故か優しく呼んだ。
名前を呼ばれるだけで、張り裂けそうに心は跳ねた。
心も、身体も、信長様を求めてる。
私は俯きながら……
ぽつりと小さな声で、信長様に本音を漏らした。