〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第36章 淡紅染まりし蜜一夜《後編》❀織田信長❀
「────もう蜜が垂れているな、美依」
『蜜』と言われ、カッと顔が赤くなる。
信長様に溶かされるように、口づけの嵐を落とされ……
自分がすでに、はしたなく濡らしている事は解っていた。
それを指摘され、改めて恥ずかしくなる。
いやらしい女だと思われちゃうよ……!
「口づけだけで感じたか、脚まで垂れ流して」
「……っっ」
「その姿、自分自身で見てみるがよい」
「ひゃっ……!」
すると、信長様はいきなり私を背中から抱え上げた。
びっくりする間もなく、天主の中を運ばれ……
連れてこられたのは、大きな鏡台の前。
それは、いつしか南蛮から献上されたものだと、天主に呼ばれて見せてもらった事がある鏡台だった。
信長様は鏡台に向かってあぐらを掻き、私の躰も鏡に向かい合わせるようにして、その膝に座らせる。
「信長様、何を……きゃっ…!」
すると、信長様は私の両膝の裏に手を掛け……
鏡に向かって、その両脚を大きく開かせたのだ。
途端に鏡に映される、私のいやらしい秘部。
ぐっしょり濡れて、尚も蜜を垂らして……
その浅ましさに、私が思わず顔を逸らして目をつぶると。
片手を膝から離した信長様が、私の顎を背後から掴み、ぐいっと鏡の方に無理矢理向かせた。
「────よく見ろ、美依」
「あ……」
「瞳は真っ赤に潤み、唇は半開きで……物欲しそうな表情をしているな?しかも、蜜部はこんなにも蕩けて……口づけだけで感じた、いやらしい躰だ」
耳元を噛まれ、甘く囁かれて。
私は思わず薄く目を開き、再度自分の姿を目に映してしまった。
その赤ら顔は、明らかにお酒だけのせいではなかった。
信長様によって、蕩かされた顔。
それは、どこか物足りなさそうな表情だ。
視線を躰に落とせば、無数に付けられた、口づけの痕。
(……っっ)
首筋、肩、胸、お腹……
信長様のものだとハッキリ解らせるように、花咲いている。
そして……
グチュグチュになった、私の秘部は。
何かを求めるように、入口がパクパク動き。
こぷっ…と音を立てて蜜が零れ落ちる。
すると、信長様は耳元でくすりと笑い、その長い指の腹で、蜜口をなぞり始めた。