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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第33章 胡蝶ノ乱舞《前編》❀秀吉 × 光秀❀





「俺との『約束』は守っているか、美依?」




その言葉に、私はびくっと震え……
途端に罪悪感でいっぱいになるが、それを悟られないように、精一杯の『嘘』を付く。




「守っていますよ、ちゃんと……」

「……そうか、ならいい。いいか、俺以外の前では決して『あの香』はつけるな。その約束を違えたら…仕置きだぞ、美依」

「……っっ、解って、います……」




(ごめんなさい、光秀さん……!)




罪悪感に押し潰されそうになりながら、心の中で精一杯懺悔する。

そんな私の内心を知らない光秀さんは……
優しく優しく、頭のてっぺんに口づけを落とした。

















────匂うと、堪らないくらい欲情する『香』


秀吉さんと光秀さんにもらった香を、私はそんな風に認識した。

理由は解らない、私にはその匂いが解らないから。

でも……
秀吉さんと光秀さんは、私がその香を肌に付けた瞬間。


『堪らなくそそる、いい香りだ』と、私を犯した。


たった一度だけあった、三人での行為。
それから、あの香は没収され、手元にはなかったのだけど。

数日後、光秀さんは秀吉さんに秘密だと言って、私に再度香を渡してきた。

そして、ある『約束』をしたのだ。
それは……


『光秀さんが付けろと言った時だけ、光秀さんの前で、その香を付ける事。決して他の人の前では付けない事』


そうすれば、光秀さんは私に惜しみなく快楽を与えてくれると言った。

三人での行為で、すっかりいやらしく開発されてしまった私の身体は……

甘美な刺激なしでは耐えられないと、光秀さんには見抜かれていたのだ。

それからと言うもの。
私は光秀さんが与えてくれる快楽に溺れ、来る日も来る日も。

光秀さんと交わっては、己を色欲へと堕落させた。

あの『約束』の元。
光秀さんの前だけで、淫らな羽根を広げる……





────はず、だったのに





私が淫魔と化した事に、もう一人、気づいた人がいたのだ。

私は光秀さんに秘密で、その人の前でも……
己を慰めてもらうために、香を付けている。

光秀さんと、まるっきり『同じ約束』をして。

それが誰かって?
それは、もちろん……














────…………













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