〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第29章 《桃源郷物語》欠片-kakera-❀伊達政宗❀
「まさむ……んっっ」
扉にしっかり鍵を掛け、部屋に入るや否や、すぐに美依の唇を塞いだ。
甘い吐息を絡めとり、奥まで舌を忍び込ませる。
いつもの戯れの軽い口付けでは無い。
ねっとりと深く味わい、その唇の間に銀糸が伝うのを見ると……
美依は真っ赤になって抗議の声を上げた。
「なっ…何するの……?!」
その美依の火照った顔を見たら、苛立ちが吹き飛んだ。
純粋で素直で可愛い美依。
快楽の波に溺れさせたいと、心底思った。
悶えて、気持ち良さに啼く姿。
それはきっと、自分を満足させてくれると。
「真っ赤な顔……なぁ、身体も火照ってないか?」
「え……?」
「鎮めてやろうか、その疼いた身体」
「何を言って…………あっ!」
逃げそうな腰に手を回し、そのまま崩れるように下に押し倒す。
畳にがっちり組み敷くと、美依は潤む目で見上げ、こちらを煽っているように見えた。
「誘ってんのか、そんな顔して」
「…っ!違っ……!」
「違くない、だって…目が欲しいって言ってる」
「……っ!」
「目が…めちゃくちゃに愛してって、言ってるよな?」
その細い首筋に甘く噛み付くと、美依はびくんっ!と大げさに身体を跳ねさせた。
そのまま舌を這わせて首筋から、ゆっくり鎖骨に降りていく。
頭の上で両手首を片手で捉え、空いた手で衿を乱すと、透き通りそうなくらい白い肌が姿を見せた。
「あー、汚しがいのある綺麗な肌だな」
「ま、政宗っ……!やめ…て……!」
「ん、やだ」
「んぁあっ……!」
乱した衿から胸を取り出し、掴むように揉むと、堪らないと言ったように美依が喘いだ。
その柔らかすぎる胸を持ち上げながら、人差し指で、その先端を擦るように弄る。
すると見る見る硬度を上げ、ぷっくりと……
いやらしくその存在を主張し始めた。
「さすがに素直だな、身体も」
「ぁっぁあ…っい、弄っちゃ、だめっ……!」
「弄られた事ないから?だからこんな薄桃色してるのか?」
執拗に弄り回しては、ぴんっと弾く。
その度に美依は身体を跳ねさせ、その唇から甘い声を漏らした。