〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第24章 カンタレラに久遠の蜜謳を《後編》❀上杉謙信❀
「はぁっ…あっ…ぁあぁっ……!」
美依の剥き出しにされた、白く細い肩に噛み付く。
むせ返るような、甘ったるい匂い。
それを堪能するように、首筋から肩。
そして、背骨に沿って、唇を這わせていく。
美依の襦袢を少しづつ脱がせて。
手枷に引っ掛かり、右手はそれ以上は脱げないが。
それでも露わになった白い左肩や、華奢な背中。
腰まで撫で落とされた襦袢はそのままに、繋がれた右手だけを上げて、床に伏せる美依は何とも言えず官能的だ。
「美依…綺麗な肌だ、雪のように白く、絹のように滑らかで……」
背中に痕を残しながら、手を肌に滑らせ、前に持って行って、その二つの膨らみを包み込む。
ぴんと存在を表す胸先は、既に触って欲しそうに硬くなり……
両手で摘んでコリコリ擦れば、美依は熱く艶かしい吐息を漏らした。
「はぁっ…だめぇ、謙信、さまぁ……」
「その割には躰が火照っているようだが?普段呆れる程素直なのに、お前は大事な時には素直になれぬのか」
「ほん、とにっ…弄っちゃ、ぁっあっ……!」
「堪らんな、その甘美な啼き声…戦場に匹敵するほど血が沸き立つ」
己の生きる場所は、戦場しかないと思っていた。
生死を分かつ、一瞬の迷いさえ許されない。
その刹那の一時が。
己を呆れるくらいに駆り立て、戦場へと足を運ばせた。
しかし──……
美依の躰は、それ以上に身の内を駆り立てる。
興奮と支配欲、苛虐心。
温かい肌が、火照った熱が、絶えず漏れる悲鳴が。
研ぎ澄まされた感覚を、更に尖らせる。
そして解る、本能の『雄』が目覚める刹那。
全てを奪い、支配して……
身も心も蹂躙させたいと。
「……耳朶まで真っ赤ではないか、恥ずかしいのか、晒されていくのが」
胸を揉みしだきながら、耳朶を噛み、そのまま囁く。
恥ずかしいのか、感じているのか。
初めて触れる美依の躰は驚く程、敏感に素直に反応する。
今だって、もっと囁かれたいのか……
涙目になって白く吐息を漏らし。
そして、腰をびくびく震わせているのだから。