〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第19章 桃色微熱 -戯れと煽る蜜- ❀豊臣秀吉❀
「はぁっ…あっ……」
胡座の腰を上げ、膝立ちになると、そのまま腰を小刻みに振り出した。
腰が自由になっていないのが辛くて、扱きながら腰が動けば、本当に美依を貫いているような気にさせられる。
昂りを扱きながら、前後に腰を振って。
ぐちゅぐちゅ言う音と手の圧迫が、さらに美依の中のような錯覚を起こさせた。
だが、男の欲望は、さらにえげつないもので。
「んっ…美依っ…もっと……」
俺は着物の裾で猛った雄を包むと、そのまま布を滑らせる。
途端に布の摩擦が加わり、擦れる感覚がピリピリと昂りを刺激した。
美依が熱い欲望に触れている。
馬鹿みたいに、そんな風に思った。
着物の襟口の匂いを嗅ぎ、裾では昂った雄を扱いて。
そこにある『美依』は、すでに俺を満足させるものでしかなくて。
十日、たった十日間。
美依に触れられなかった我慢が。
────こんな風に爆発するなんて
「美依…出るぞ、もう、お前の中に……!」
射精感は一気に高まり、妄想の美依に許しを乞う。
駄目だと言われても、もう止まらないが。
躰は震え、腰は限界まで熱くなり。
そして。
脳裏の美依は、淫らに乱れて、こくっと頷いた。
『秀吉さんっ…早く、きてぇ……っっ!』
「ぁっ…美依っ…出る…………っっ!!」
瞬間。
俺は反射的に美依の着物を遠くに放った。
次の刹那──……
びゅくっっ…!どぴゅどぴゅっ……!!
白濁とした精が、一気に畳に放たれる。
まるで、美依の中に注ぐように。
緩く腰を振り、一滴残らす全て吐き出した。
荒い息を吐きながら腰を折り、前に手を付いて、射精後の脱力感に耐える。
額からは汗が流れ……
つーっと頬から顎に伝い、ぽたりと下に落ちていった。
「あっ…ぶねぇ……着物………」
かろうじて残っていた理性が、美依の着物を汚してはならないと、無意識に手を動かしたらしい。
その分、部屋の畳はびっしょり汚れた。
それだけでも、かなり情けないのだけど。