〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第19章 桃色微熱 -戯れと煽る蜜- ❀豊臣秀吉❀
「んっ…美依っ……」
熱くなった身体を堪えると。
今度は口から熱く艶めかしい吐息が、次から次へと溢れ出す。
久しぶりの美依の感触。
美依本人ではないけれど、その滑らかな生地の触り心地や、着物に染み付いた匂いが、あたかも本物を想像させ……
本当に美依に触れているようで、すぐさま身体が疼き出した。
三成は顔が赤いと言った。
多分熱がある、それに浮かされているだけかもしれない。
でも……
着物に触れている肌が、過敏なまでに感覚が鋭くなる。
美依が欲しい。
美依に触れたい。
離れていた時間を埋めるほどに、愛したい──……
「はぁっ…美依っ……!!」
頭の中で、プツッと線が一本切れた音がした。
それはきっと『理性』と言う線。
そして、代わりに呼び起こされたのは……
卑しい、己の『雄』の部分。
昂った心と身体。
満足させるにはどうすればいいか。
────答えは、一つしかない。
美依の着物を顔に当てたまま、片手で素早く袴の紐を解いていく。
俺は、居るはずもない美依に欲情し。
そして、みっともないほど。
『一人での戯れ』に、溺れていった───………
『秀吉さん』
美依……本当にごめん、美依。
お前をこれでもかと言うほど甘やかす。
だから、許してくれ。
俺は、お前を愛したい。
思う存分、この手で。
────もう、我慢、出来ない
『秀吉さんっ…やっ…ぁあぁぁっ……!』
「はぁっ…はぁっ…美依っ……」
にちゅっ…にちゅっ…にちゅっ……
美依の部屋中に、卑猥で粘着質な水音が響く。
それは、滾った己の雄を、慰める音。
雁首はすでに限界まで頭を上げ、血管を浮き上がらせながら筋張り……
ぷくぷくと先から、我慢した証を漏らしては、竿を伝って露が流れる。
その露を潤滑油代わりとして、昂り全体に塗り伸ばし。
そして握って、扱いていけば……
直接的な甘美な刺激が伝わり、身体が吐精に向けて、ゾクゾクと疼いた。