〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第18章 桃色酔宴 -戯れと蜜の春- ❀伊達政宗❀
「私のせいだよね」
「え?」
「私が泊まるの止めとくとか言ったから」
「それは仕方ないだろ、月のモノが来てる以上、泊まったって何も出来ないからな」
「うん、だから……聞いて」
美依は握った俺の手を持ち上げると。
そのまま指先を、自分の唇に触れさせた。
柔らかい、美依の唇の感触。
少し湿り気を帯びたそこは、ほんのり温かく……
その柔さに、思わず心臓が高く音を鳴らす。
「私…『ここ』で政宗を満足させるよ?」
「え……?」
「そのっ…身体を繋げられなくて、政宗が我慢したり、自分でしなきゃならないなら……私は口を使って政宗に奉仕する」
「美依……」
「あんまり上手ではないけど…それしか思いつかなくて、ごめんなさい……」
(……なんだ、この可愛すぎる生き物は)
美依の申し出に、息が詰まる思いがする。
俺が自慰するくらいなら、口淫して満足させると。
そんな、馬鹿みたいに健気で、いじらしい思い。
それが何だかむず痒く……
心が騒いで、落ち着かない。
と、同時に。
美依に自分のモノを咥えてもらえると。
雄の本能である、支配欲が満たされる心地がして……
(────堪んねぇ)
冷め始めた腰が、再度ぞくりと疼いて、熱を持ったのが解った。
「お前、可愛すぎるだろ」
「え?」
「口淫の申し出されて、我慢出来る男が居るのか?」
「政宗……」
「……また、昂っちまった、お前が可愛いから」
美依の手を逆に握り返し、その手を胡座の中心へと持っていく。
鎮座している、己の雄。
それは一度達して収まった筈なのに、再度熱を帯び、硬度を上げ。
袴を押して、膨らみ始めていた。
美依は、その猛った熱に触れた瞬間、びくっと手を震わせ。
そして、まるで求めているかのような、熱っぽい視線を向けてくる。
(ああ、その目も……駄目だ)
視線も何もかも。
美依の全てが刺激となって身体を襲って。
そして、我慢出来なくなる。
俺は美依の顔を覗き込み……
まるで強請るような、甘い響きを持つ声色で美依に囁いた。