〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第18章 桃色酔宴 -戯れと蜜の春- ❀伊達政宗❀
『美依…ほら、欲しいんだろ?』
『欲しいよぉ…政宗、いっぱい…ぐちゃぐちゃにしてぇ、私の身体、いっぱい貫いて……!』
『いやらしい躰だな、いっぱい注いでやる…お前が満足するまでな、ほら…イイんだろ……?』
「あっ…ぁあっ……美依っ……!」
頭の中で想像を広げ、そして名前を呼びながら腰を振る。
いつしか必死に扱いている手とは逆の手でも、昂りの先を弄り始めた。
弄っているのは、美依の濡れた蕾か。
それとも敏感な薄桃色の、胸の頂か?
弄る度に漏れでる吐息はいやらしく、自分のものか、美依のものか、すでに曖昧になり……
伝わる快感も自分の筈なのに、美依を快感に貶めているような、そんな錯覚まで起こす。
にちゅっにちゅっ…ぐちゅっ…にゅぷっにゅぷっ…
この淫靡な水音は、美依の中なのか。
絶妙な締め具合で、ぬるぬる擦れて。
だって、こんなに熱くて気持ちイイ。
昂りは、暴れるに暴れて最高潮に膨らみ。
びくっびくっと、痙攣を起こして、そして。
────全てが弾けた。
「んっっ…美依……………っっ!!」
びゅくっ…!どぴゅっっ……!
噴き出した精は、勢いよく手を濡らす。
思いっきり弾けた、白濁とした欲。
それは美依の中ではなく、畳に注がれ、びっしょり濡らした。
それでも、いつも美依の中に注ぎ込むように、緩く緩く腰を動かし……
一滴残らず出し切ったのを感じてから、脱力して身体を畳に横たえた。
「はぁっ……はぁっ……」
達した後の脱力感、倦怠感。
額にはぷつぷつ汗が浮かび、髪が額に張り付いているのが解る。
ぼんやりとする、頭の中。
まるで霞がかるように、鈍っている思考回路を巡らせ。
そして、口をついで出たのは。
「馬鹿…馬鹿俺、俺馬鹿、馬鹿だろ、本当に……」
美依と恋仲になってから……
自慰はしないと心に決めていた。
自分が情けなくなるのも勿論だが。
折角気持ち良くなるなら、美依と共有したいと。
一緒に果てる快感を感じたくて。
正直、結構我慢していた部分があった。