第18章 桃色酔宴 －戯れと蜜の春－ ❀伊達政宗❀

「はぁっ……んっっ………」




はだけた袴の前から、押し上げる布に手を入れ、屹立する昂りを取り出す。

すでに熱く熱く脈打つそれは……

敏感な先っぽを先走りでぐっしょり濡らし、新たな露がぷくっと漏れ出ては、竿を伝って流れた。

酒の力も手伝って、解放的な気分も高まり。
さらに堪え性も、すでに無くなっている。


自慰なんて、みっともないと解っていても……


それでも熱く高ぶった身体を持て余し、俺はその熱の中心を慰めようと、それに手を掛けた。






「んっっ…ふ……」





ぬちゅっ……




竿を軽く握り、親指で鈴口を撫でる。
露を指に絡め、塗り伸ばすように、鈴口から亀頭冠までぬるぬると親指を滑らせていく。

少し引っ掻くように弾いたり、捏ねて回したり。

そんな事をしていると、その刺激に応えるように。
鈴口から、またとろりと透明な露が漏れ、竿を握っている手に流れて行った。




「……っく、はぁっ………」




口からは荒く息が漏れ、新春の清い空気は色濃く染まり始める。

新年早々、宴まで抜け出して、何やってんだ俺。
そうは思っても、身体は昂ってしまった。

今、美依を抱く事が無理なら……

せめて、頭の中で。
そう思って、脳裏に美依を思い浮かべた。








『政宗、私……政宗が好きだよ、だから…抱いて』








美依が、頬を染め、そう囁いて。
恥ずかしそうに、着物をはだけさせる。

ゆっくり帯が解かれ、腰紐が解かれ……

そうして徐々に姿を見せる、白い玉の肌は、すでにほんのり赤く染まっていて。

乱れた襦袢一枚の美依は、こちらに向かって手を広げ。

そして、艶っぽい声で懇願する。
もの欲しそうな顔で。








『早く、政宗っ…来てぇ………！』








「んぁっ………！」




再度鈴口から溢れた露が、手に熱く流れる。
それを今度は高まり全体に伸ばすように、濡れた手で、ゆっくりゆっくり扱いていく。

雁首はさらに頭を上げ、腹に付きそうなくらい反り上がり。




にちゅっ…にちゅっ……




扱く手からはいやらしい粘着質な水音がし始め、直接的な快感は聴覚からも精神を犯していく。