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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第16章 SEKIRARA ー秘密の言葉はお前の為にー❀明智光秀❀






────お前だけに、愛を囁く




儚く漏れる吐息も。
すぐに真っ赤に色づく躰も。

愛しく流れる、甘い蜜も。

お前の全ては俺のものだ。
頭から爪先まで、髪の一本一本も。


俺が愛でる、全てが愛しい結晶だ。


だがな、美依。
それと同時に、俺はお前のものと言う事だ。

この身は全て、魂の一片でさえ。

余す所なく捧げてやろう。
お前にくれてやるなら、惜しくない。


だから……
ずっと、ずっとずっと傍に居ろ。


離れる事は許さん。
離れるような事があったなら。

それこそ、お仕置きだぞ?







「はぁっ…光秀、さっ…ぁあぁっ…んっっ……!」

「美依っ…もっと呼べ、俺を、聞かせてくれ……」

「光秀さ…光秀、さんっ……!」

「そうだ、もっと…欲しがれ、美依っ……!」







俺を呼ぶ、甘い啼き声は。
媚薬のように、躰を蝕む。

もう、蕩かされているのは、俺の方だ。

そして、滾(たぎ)る。
蕩ける程に、芯は麻痺して。


お前を貫く、熱になる。


馬鹿みたいだろう?
欲情した心と躰は、激流に飲まれたように。

加速して、お前を捕らえる鎖になる。







「美依っ…もう、出るぞ…お前の中で……!」

「光秀、さんっ…ぁあぁっも、だめぇっ……!」

「…っそんなに、締めるなっ…ぁあっ出るっ……!」







びゅくっ!どぴゅぅぅっ!!ごぷりっ……!







想いは赤裸々に。
躰を焦がして、突き抜け弾けて。

美依の中に注がれては、奥を目指して流れていく。

何度も。
何度も何度も。

繰り返される、甘い蜜事は終わらない。

そして、囁く。
狂ったように、紡ぎ続ける。



『愛している』と。



その秘密の言葉は──……
お前と、愛する子供のために。

お前達のためだけに、俺の中に存在する言葉だから。

躰で、心で。
お前達に伝えていこう。

みっともなくていい。
この世が無くなるその時まで。


────心に宿した光を、決して見失わないように










────…………








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