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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第12章 俺の恋人は藍玉の天使《後編》❀豊臣秀吉❀





────白い聖夜に、奇跡は舞い降りる




こうして貴方に触れられる事。
こうして…貴方が触れてくれる事。


それ自体がすでに、奇跡のような事なんだけど。


私が時を駆け、貴方と運命的に出会い、
そうすることが当たり前のように……


私は貴方に、恋をした。









「美依っ…美依……!」

「秀吉さん、はぁっ…もっと……!」

「足りないんだろ…?俺をもっと、やるから…お前はもっと、俺に愛されろ。満足するまで、抱いてやるっ……!」









私は貴方のためだけに咲く華。

貴方と私の、香りと身体。
混ざりに混ざりあって、むせ返る程に。


そして、白い聖夜に溶けてしまおう。


ふわり、はらり……
白い天使は、舞い降り積もる。

銀の世界に咲いた、色鮮やかな蜜の時間。
忘れないように、身体に染み付けて。


そして咲き誇ろう、飽きる程に────…………
















────…………
















次の日の朝。
秀吉さんの腕に包まれ、目を覚ましてみると。

私達は、戦国時代の秀吉さんの部屋に戻っていた。

結局、全て夢だったのかな。
私は最初、そう思って悲しくなったけど……


左手に光る蒼い石の指輪が、全て現実だったんだと教えてくれた。


私達はたった一日、五百年後に飛ばされて。
そして奇跡のようなクリスマスを過ごした。

何故、そんな事が起きたのか、謎ばかりが残ったけど……

それでも私にとっては、まさに奇跡で
本当に本当に素敵なクリスマスだった。

ずっと心に残る思い出として、残しておこう。

そして、これからもずっとずっと……
秀吉さんの傍で生きていこう。

私はそう思って、隣に眠る愛しい恋人に。
そっと口づけを落とした。

秀吉さんからは、一緒に飲んだコーヒーの香りが、
ふわんと、そう漂った気がした──……















「あれ、美依さん。素敵な指輪だね」




数日後。
私は天井裏からひょっこり現れた佐助君と、のんびりお茶をしていた。

佐助君も次の日には、無事にこっちに帰って来れていて。

またこうして戦国時代で会えた事に……
私は夢に出てきた女神様に、思わず感謝をした。





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