〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第96章 桔梗色の恋情と雪の華❀明智光秀❀
「ん…美依……」
「ふっ…んんっ、ぁっ……」
首筋をつーっと舐められ、両手で胸を揉まれながら、指で尖った先を刺激され……
私は堪えられず身体をくねらせてしまう。
首を仰け反らせ、天を仰いで喘ぎを漏らせば、白い吐息がふわり…と桃色に染まり始めた空気に溶けていった。
そして潤む視界の先には……
空から真っ白な粉雪が舞っているのが解って。
空気は冷え込んでいるはずなのに、身体は火照ってしまって、そんなのは微塵も感じられない。
「ちょっ…だめですっ……!」
すると、片手が胸から外れ、するりと脚の間に滑っていったので、私は慌てて制止した。
でも、それを聞いてくれる相手ではない。
その手は確実に私の熱を捕え……
その中心に触れると、耳元でくすっと可笑しそうに笑った声が聞こえた。
「湯で濡れている訳ではないな」
「……っ」
「粘着質なものが指に絡んでくる…なんだろうな、これは」
「……っあ、ぁっ……!」
指が割れ目に沿って、前後に動いてくる。
ぬるぬると滑りが良いそれは、お湯の中だからという理由ではない。
確実に私が垂らした蜜によるものだった。
胸に触れられ、弄られ……
耳からはゾクゾクするような声を注がれ。
それで感じないなんて、無理な話だ。
そして今は私の一番感じる部分に触れられている。
そのせいで、私はあっという間に悦楽に飲まれ、もうそれに身を委ねるしかなく……
一気に駆け上がり始めた身体は、もう制御不可能なくらいまで昂っていった。
「ぁっあっ…ぁんっ……!」
「声がさらに甘くなったな、美依」
「光秀、さん…や、だぁ……!」
「気をやりそうか?愛らしいな、お前は」
「も…ほんと、めっ…です……!」
光秀さんの手の動きに合わせて、お湯がパシャパシャと揺れる。
それはだんだん激しくなっていき……
素早く繰り返される巧みな動きに、完成に呑まれてしまった。
もう、何も考えられない。
頭が蕩けて、ぼーっとして。
与えられる甘い快感が、私をぐずぐずにしてしまうから。
────光秀さん、もっと
もっと…はしたない熱に溺れたいです